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去る2008年9月27日の第13回日仏整形外科学会(SOFJO)学術集会の総会で,会長に任命された小林です.甚だ光栄なことですが,その責任の重さを痛感しております.初代の七川歓次先生,二代目の小野村敏信先生が,それぞれ立派な業績を遺されて今日のSOFJOの基礎を創られ,且つその後の繁栄を見るとき,この浅学菲才の身がその継承に耐ええるのかどうか,一層引き締まる思いがしております.皆さんとともに,SOFJO の発展に尽くしたいと思っていますので,ご協力を宜しくお願いいたします.
想い起こせば,去る1987年4月新潟の日整会の折,七川先生とフランスに学んだ者として,独特の文化背景を持つこの国との友好,および学術交流を計画をしたのが,SOFJOの嚆矢でした.すぐ東京の菅野卓郎先生にも加わっていただき,同年の11月神戸で故広畑和志先生(当時神戸大学教授)を第1回の学術集会会長として開催されました.
次いでフランス側とも連絡の上,お互いの国で交互に学術集会を開催すること,若い整形外科医の交換留学生制度の制定などを決め,これはAssociation France-Japon d’Ortho pédie(AFJO)と命名されました.第1回はパリで開催され,来年の沖縄で第10回を迎えるまでに発展しています.この間,全てのエネルギーをAFJOのため捧げられた,リヨンの故Charles PICAULT先生(2004年逝去)のご尽力を忘れることはできません.
これまでの多数の交換留学生もお互いの国の整形外科の実情を知り,ほとんどの人達が満足して帰国されているのも喜ばしい限りです.フランス側も第13回SOFJOで講演したWicart教授のように,かって留学生として来日された人が栄達されていることは,われわれ受け入れた側の栄誉でもあります.
これらの歴史的背景を考えると,われわれに課せられた使命は甚だ大きいといわざるをえません.
私は先ず二つの提案を行いたいと思います.
第一はSOFJOを是非日本整形外科学会に認知してもらうことです.日整会誌の会告欄に国際学会関係の会告として,日米,日英,日米加,日韓,日中関係の学会報道がなされていることを,ご存知の方も多いと思います.世界の趨勢がアングロサクソン系やアジアの隣国との連携を緊密にさせているのは理解できますが,われわれの歴史的背景と熱意は,これらの諸国との関係と同等であっても劣ること全くありません.フランス側は既にSociété Française de Chirurgie Orthopé−dique et Traumatologique (SOFCOT, フランス整形災害外科学会) が認知し,後援しています.AFJOの開催予告もかならず掲載されていますし,会報のbulletin にも丁寧な会告と,さらに交換留学生応募要項まで掲載されています.
日整会との関係を持つ意義は,会員への伝達,国際的発展,他学会との連携などのために,会の存在が認知されることと運営が円滑にゆくことが期待されます.
第二に会の運営に必要な資金の問題です.学術総会はこれまでの会長,執行部の努力で実施されてきましたが,交換留学生制度の維持,会報「INFO」の発行,大きくなってきた事務局経費などを考えるとき,このままの状態では早晩行き詰まりが危惧される現状です.
会費は今年度から値上げをさせていただきましたが,これとてもやっと「INFO」の発行が可能になる程度です.会費を会員一同遅滞無く納入していただくのは,最小限われわれの義務ですが,いかにして浄財を集めるかの方策を真剣に考えてゆかねばなりません.執行部として知恵を絞りながら,考えてゆきたいと考えていますが,会員皆さんのご協力が欠かせませんので,提案があればどしどしお寄せいただきたいと念願する次第です.
「ふらんすへいきたしと思えども,ふらんすはあまりに遠し・・・」という朔太郎の感慨は,あれから一世紀経つ今はもう通用しません.それだけに我々はさらに,整形外科学のみならず,文化的にもあらゆる機会を利用して,交流を深めてゆくことを念願しております.Vivent la SOFJO et l’AFJO ! |